コミュニケーションの手段としての英語
文法用語や単語を覚えるのが英語ではありません。英語は,人とコミュニケーションするための方法の一つなのです。 ここで大切なことは,英語でコミュニケーションすることを学ぶためには,実際にコミュニケーションしながら学んでいかなければならない, ということです。いくら多くの単語を覚えても,人とコミュニケーションするのに使えないようなら,意味がありません。しかし,英語で, 他の人に自分の考えを伝えたり,冗談を言ったりしてコミュニケーションしていけば,とても楽しく,自然に単語が覚えられるものです。
よい授業にするために
1.目標となる単語や句,文法については,教える必要があります。
2.目標となる発音,文構造,意味がつかめているかどうかといったことについて,練習を通して確認します。繰り返させたり,
フルーツバスケットやカルタのような簡単なゲームを使って練習させたりします。しかし,そういった練習は,授業の最重要ポイントではありません。
ごく初歩の頃を除いては
(1−2学年を除いては),短時間にとどめるべきです。
3.生徒に,目標文をコミュニケーションさせながら使わせます。ここが授業で一番重要なところです。この
ホームページにいくつか例を載せておきました。
直前に習ったことの一部だけを変えて生徒に使わせることは,効果があります。もし,使わせるのが難しいようなら,
聞き取らせたり,読み取らせたりします。 すぐによく分かって使えます。例えば,“I
like .”を習った後に,“I
play .”“I eat .”“I want .”“I
wrestle .”や“You
like .”“You play .”等の同じような構造の文を扱ってもそんなに抵抗はない
でしょう。そうすれば,生徒はすぐに“I
eat natto. And you?”や“You
eat 納豆?”といった質問の文も使えるようになります。文法の間違いや単語が
習っているかどうかについては,あまり気にする必要はありません。“I
want dog.”“Keiko eat ゴキブリ.”“Peter
like Japan?”のような文は完全な文ではありませんが,
完全なコミュニケーションできる文です。生徒は,簡単な英語を使って自分の考えを伝えたり,冗談を言ったりできれば,
英語を楽しんで使うようになります。そして,徐々に目標文に慣れ,熱心に英語に取り組むようになるでしょう。
もちろん,練習の活動も大切です。上のようなコミュニケーション活動を行った次の授業では,
目標文についての練習の活動を行う方がよいでしょう。復習であっても,次の新しい事項のことでもかまいません。
それ以外にも,週に2,3回5分間程度でいいので,目標文を使わせる活動を行うとよいでしょう。例えば,
上で示したような文を習った時に,教師が“What
animal do you like?”“What sport do you play?”“Tell
your friend what yakitori you eat.”などと,生徒に尋ねてみたらどうでしょうか。
設計のこと
1. 「福井市小学校英語活動実践手引き」から:「すべての活動を行う必要はなく、実態に応じて省けばよい」。
と言う意味は、手引きの中には、今年からはじめて英語活動を行っている学校にとって少し難しい活動も含まれているので、子供たちの様子やレベルに応じて、活動を省いてもよいということです。自分の学校に合うように、活動を選ぶとよいでしょう。
2.
何を教える方がいいですか。:子供がコミュニケーションによって使える英語はよいと思います。子供は自分や友達について話し冗談を言いたいです。
今日の学習のあとで児童は学んだことをどう使えるかを考えて下さい。例えば 「Where
do you live?」や星座の名前やクリスマスの飾りや「What
time is it?」や形の名前を教える時でも児童が授業が終わった後どのように使えるかを考えて、授業を作ることがよいとおもいます。
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